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2024年05月17日(金)
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親中政権のフィリピン、同国排他的経済水域内と主張するルソン島北東側の大陸棚(ベンハム隆起)での中国側海洋調査を許可するも、同隆起内地形に中国名の命名には反発【米・英・フィリピンメディア】(2018/02/16)

南シナ海の領有権問題をめぐる、中国・フィリピンの二国間協議が今週開かれた。既報どおり、中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)は、各国の同海域での活動を規制する行動規範(COC)を年内に制定すべく、間もなく最終交渉が開始されるが、その前哨戦と位置付けられる。親中政策を取るロドリゴ・ドゥテルテ政権は、中国からの巨額の経済支援に期待する傍ら、領有権争いのある南沙(スプラトリー)・中沙(スカボロー)諸島においての天然資源、特に水産資源はしっかり権利を主張したい考えとみられる。一方、南シナ海と反対側(ルソン島東側)に広がる大陸棚(ベンハム隆起、注1後記)について、フィリピンは排他的経済水域(EEZ)と主張しているが、一時は中国の求めに応じて同海域の海洋調査を認めた。しかし、中国が同海域内の海山(注2後記)に中国名を命名し、あたかも中国主権内と新たに主張する気配を見せたことから、フィリピンがそれを阻止すべく、あわてて国際水路機関(IHO、注3後記)等に訴え始めている。

2月14日付米『ABCニュース』『AP通信』配信):「フィリピン、同国EEZ内の大陸棚地形に中国が中国名を命名することを拒絶」

  フィリピン大統領府のハリー・ローク報道官は2月14日、フィリピンのEEZ内のベンハム隆起内の海山について、中国が中国名を命名しようと画策しているとして、これを明確に拒絶し、かかる動きを阻止すべくIHOにも公式にはたらきかけると発表した。

  中国の外交部(省に相当)の耿爽(コン・シュアン)報道官が同日、ベンハム隆起がフィリピンの大陸棚であることは認めるとしながらも、関係国として同隆起の詳細・正確な海図作成事業に携わっていくことを望んでいて、具体的にはIHOの規定に基づき、国際慣行に沿って同隆起内の地形に新たな名称を付ける意向であると表明していた。...

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米・英・フィリピン・中国メディア;中国の軍門に降るフィリピン大統領(2)(2016/10/19)

10月17日付Globali「中国の軍門に降るフィリピン大統領」の中で、“ドゥテルテ大統領は、10月18~21日の初訪中に当り、南シナ海問題は棚に上げて、経済支援を獲得することを重視する意向を表明している。これを迎える中国側は、習主席他が同大統領を厚遇し、中国の主張が常設仲裁裁判所(PCA)で全面否定されて以降苦境に立たされた現状を打破すべく、勝訴したフィリピンを取り込むことによって、PCA裁定の無効化と中国の海洋活動の継続に弾みを付けようとしている“と報じた。そして、同大統領を迎えるに当り、国営メディアまでも”歴史的訪中“と持ち上げ、フィリピン懐柔策を徹底している。しかし、フィリピンの世論は、同大統領を挙って支持するものの、米同盟から中国へのシフト方針については多くが反対の声を上げている。

10月18日付米『ロイター通信米国版』:「中国、自国の主権内と主張するスカボロー礁周辺でフィリピン漁船操業を許容か」
「●フィリピン高官は10月18日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が10月20日に習近平(シー・チンピン)主席と会談した際、2012年から中国が実効支配しているスカボロー(中沙)礁周辺でのフィリピン漁船の操業について討議予定と発言。  
●中国外交筋によると、中国側はフィリピンとの連携強化の一環で、同礁海域へのフィリピン漁船の立ち入りを認める方向で検討中。...
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