東シナ海飛行中の米軍機へのレーザー照射波状攻撃は海上民兵と言われる中国漁船から?【米・英国・ロシアメディア】(2018/06/24)
中国人民解放軍(PLA)は2015年、様々な戦闘活動に対応するため、国産レーザー兵器を開発中と表明していた。その実施実験と見られるレーザー攻撃が今年4月、中国初のアフリカのジブチ海外基地で行われ、付近を飛行中の米空軍パイロットが目に障害を被ったとして米政府が非難している。そして直近10ヵ月程の間でも、東シナ海を飛行中の米軍機が度々レーザー照射を浴びたと報道された。米軍は、PLAが直接関わったかどうかは不確かとしながらも、同海域の中国漁船から何度も照射されたと発表している。なお、米中両国は、パイロット等の視力に損傷を与える、戦闘機能を持ったレーザーガンの使用を禁止する「国連通常兵器使用禁止制限条約」に加盟している。
6月22日付米
『CNNニュース』:「米軍関係者、太平洋を飛行中の米軍機が中国漁船からレーザー照射攻撃受けたと発言」
米軍関係者が『CNNニュース』に語ったところでは、太平洋の東シナ海上空を飛行中の米軍機が、昨年9月以来20回余りレーザー攻撃を受けているという。
今年初め、東アフリカの中国ジブチ海外基地からのレーザー照射攻撃を受けて、米軍パイロットが損傷を被っているが、東シナ海での攻撃では障害を受けたとの報告はない。...
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6月22日付米
『CNNニュース』:「米軍関係者、太平洋を飛行中の米軍機が中国漁船からレーザー照射攻撃受けたと発言」
米軍関係者が『CNNニュース』に語ったところでは、太平洋の東シナ海上空を飛行中の米軍機が、昨年9月以来20回余りレーザー攻撃を受けているという。
今年初め、東アフリカの中国ジブチ海外基地からのレーザー照射攻撃を受けて、米軍パイロットが損傷を被っているが、東シナ海での攻撃では障害を受けたとの報告はない。
中国外交部(省に相当)の耿爽(コン・シャン)報道官は6月22日、中国側からレーザー攻撃を受けたとする米メディアの報道は根拠のない言い掛かりだ、と一蹴した。
しかし、『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は、中国政府が直接関わっていないからと言って、同政府からの指示や指導でかかる攻撃が行われた可能性は否定できないと報じている。
米海兵隊報道官は、米軍情報誌『アビエーション・ウィーク&スペース・テクノロジー』の取材に答えて、レーザー照射は中国の海岸からと中国漁船からの両方から攻撃されたと表明している。
なお、ジェームズ・マティス国防長官は今年2月、日米安保条約に基づいて、米軍が東シナ海の尖閣諸島を含めて日本の領土防衛に当ることを再確認している。
同日付ロシア『スプートニク・インターナショナル』オンラインニュース:「東シナ海飛行中の米軍パイロットにレーザー攻撃」
米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙は6月21日、東シナ海上空を飛行中の米軍機が、今年に入って20回以上もレーザー照射攻撃を受けたと報じた。
同紙によると、今年4月のアフリカのジブチの中国海軍基地近くで起きたレーザー攻撃と異なり、報告された20回の攻撃のいずれの場合もパイロットが障害を受けたとの報告はないというが、他にも報告されていないレーザー照射もあるはずだとしている。
同紙は更に、米高官の話として、直近のレーザー照射は攻撃と言うよりも嫌がらせに近いものだとしながらも、今年になって中国南部の広州(コワンチョウ)駐在の外交官一家が原因不明の病気を発症したために避難の帰国をした事態も発生しており、看過できないとしていると報じた。
6月23日付英『ザ・サン』紙:「米軍関係者、太平洋飛行中の米軍機が中国からレーザー攻撃を受けていると非難」
米『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙報道によると、米軍機にレーザー攻撃を仕掛けたのは中国国旗を掲げた漁船だとするも、米政府高官は背後に中国政府がいるかどうかについては確認していないという。
なお、今年4月に中国のジブチ海外基地で発生した米軍機へのレーザー攻撃について、照射されたパイロットが目に損傷を負ったことから、米軍は公式に中国側に抗議したが、中国国営メディアは、米国がレーザー攻撃されたとの偽の話をでっち上げていると報じている。
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トランプ大統領、米ロ双方の外交官追放騒動勃発の直前にプーチン大統領をホワイトハウスに招待する話を持ちかけていたことが判明【米・英・フランスメディア】(2018/04/03)
4月2日付フランス
『AFP通信』:「ロシア政府:トランプ大統領が3月の電話会談の際にプーチン大統領をホワイトハウスに招待していたと暴露」
ロシア大統領府のユーリ・ウシャコフ筆頭外交顧問は4月2日、ドナルド・トランプ大統領が3月20日にウラジーミル・プーチン大統領と電話会談した際、米ホワイトハウスでの首脳会談を提案してきた旨明かした。
これに対してホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は同日、トランプ大統領は、ロシア大統領との首脳会談を開く話をしたが、場所についてはホワイトハウスを含めていろいろな所が候補として考えられるものの、依然何も決まっていないと言及した。...
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4月2日付フランス
『AFP通信』:「ロシア政府:トランプ大統領が3月の電話会談の際にプーチン大統領をホワイトハウスに招待していたと暴露」
ロシア大統領府のユーリ・ウシャコフ筆頭外交顧問は4月2日、ドナルド・トランプ大統領が3月20日にウラジーミル・プーチン大統領と電話会談した際、米ホワイトハウスでの首脳会談を提案してきた旨明かした。
これに対してホワイトハウスのサラ・サンダース報道官は同日、トランプ大統領は、ロシア大統領との首脳会談を開く話をしたが、場所についてはホワイトハウスを含めていろいろな所が候補として考えられるものの、依然何も決まっていないと言及した。
ただ、ウシャコフ氏は、両大統領の電話会談後、米ロ双方の外交官追放問題が発生してしまったため、具体的な話が進まない状況となっているとした。
なお、米政府高官の話では、ロシア元スパイの暗殺未遂事件を契機に、ロシアが国際的に孤立しつつある中、トランプ大統領がプーチン大統領を米国に招待する話を持ち出したと公表することで、ロシアとして何とか事態を好転させたいと考えたものだとコメントした。
4月3日付米『ロイター通信米国版』:「ロシア政府、トランプ大統領がホワイトハウスでの首脳会談を持ちかけたと表明」
ウシャコフ顧問は、トランプ大統領がプーチン大統領に対して、再選後の最初の米ロ首脳会談をホワイトハウスで開くことを提案してきたと公表した。
これに対して反トランプ派は、トランプ陣営の何人かが、大統領選へのロシア介入容疑の関係者として捜査対象となっている最中、張本人のプーチン大統領をホワイトハウスに招待するなどもっての外と非難の声を上げている。
同日付英『ザ・サン』紙:「ロシア元スパイ暗殺未遂事件発生後にも拘らず、トランプ大統領がプーチン大統領をホワイトハウスに招待していたことが判明」
トランプ大統領は3月20日にプーチン大統領と電話会談した際、側近の助言を無視して同大統領再選を祝福した。
そればかりか同大統領は、ロシア元スパイの暗殺未遂事件にロシア政府が関わった疑いがあるにも拘らず、プーチン大統領をホワイトハウスに招待する話もしていたことが判明した。
米ホワイトハウスのサンダース報道官は4月2日、トランプ大統領が、プーチン大統領との首脳会談を早晩開くことについて言及したことは認めたが、場所をホワイトハウスとするとは言っていないと強調した。
しかし、ロシア大統領府のウシャコフ顧問は、トランプ大統領は確かにプーチン大統領をホワイトハウスに招待すると明言したと暴露した。ただ、その電話会談以降、(米ロ双方の外交官追放問題となり)具体的な話は進んでいないと付言している。
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