米バージニア州ラウドン郡の教育委員会は、学校におけるジェンダー多様性受け入れ政策導入で保護者の反対にあう中、5月に起こった「ジェンダー変動的」な男子生徒による女子トイレでの性的暴行が隠蔽されたとして非難されている。
『ナショナルレビュー』と
『デイリーワイヤー』によると、ラウドン郡教育委員会(LCSB)と保護者の間で、トランスジェンダーの生徒への受け入れ方針をめぐって対立が続いてきた。6月22日、理事会が開かれた際、出席者の多くがトランスジェンダーにやさしい政策を導入しようとする理事会の方針に声高に反対したところ、そのうちの一人、スコット・スミスさんが逮捕された。スミスさんの逮捕時の動画が話題になり、全米教育委員会協会は、保護者の反対活動は、公務員に対する「国内テロ」行為に相当すると示唆した。
こうした中、スミスさんの中学3年生の娘が、その会議の数週間前の5月28日に、スカートをはいていたとされる少年がスミスさんの娘が通っている中学校の女子トイレに入り、スミスさんの中学3年生の娘に性的暴行を加えていたことが明らかになった。
スミスさんは、男性生徒を「性犯罪者」とみなしていたため、6月22日の会議で、生物学的な男子に女子トイレを使わせても全く問題ないと断言する教育委員会の言葉を聞いて、かなり動揺したと述べている。そして、学校での暴行事件について聞かれた関係者が「私の知る限りでは、トイレで発生した暴行事件の記録はありません。性犯罪者となるトランスジェンダーの生徒や人物は存在しません」と述べ、スミスさんの娘の件について何も触れなかったという。さらに、会議の後半ではトランスジェンダーの活動家がスミスさんに詰め寄ったため、スミスさんは感情的になり、現場にいた警察に取り囲まれてしまったという。
スミスさんは、5月28日の事件で「重要なのは、男子生徒が女子トイレに入るために学校の方針を有利に使っているということだ」と指摘している。
米『ワシントンポスト』によると、5月にスミスさんの娘に性的暴行を加えたとして起訴されていた10代の男子生徒は別の学校に転校させられ、5ヶ月も経たないうちに2度目の性的暴行を加えたとして告発されているという。
今週12日に開催された理事会の公開会議では、保護者達が、学校と教育委員会が5月の暴行事件を隠ぺいしたと抗議し、委ねられた子どもたちを守れていないとして、校長及び理事会全員の辞任を求めた。
ラウドン郡教育委員会は13日、生徒の記録を保護する州と連邦のプライバシー法のために、生徒の転校の疑いについてコメントできないと述べた。
12日の理事会では、ある母親は、「この郡の保護者が子供たちを学校に降ろし、子供たちの安全を守ることについて、あなた方全員をどうして信頼できるというのですか?あなた方一人一人が自分自身を恥じるべきです。」と怒りを露わにしていた。
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米国のジョン・ケリー気候変動担当大統領特使は、フランスのテレビ番組のインタビューの中で、バイデン大統領は、米・英・豪の潜水艦の取引について「何が起こっていたのか知らされていなかった」ため、フランス政府を怒らせることになるという認識を持っていなかったと発言した。
米
『ナショナルレビュー』と
『フォックスニュース』によると、バイデン政権で気候変動問題を担当するジョン・ケリー大統領特使が5日、フランスBFMTVのテレビ番組のインタビューの中で、豪仏共同の潜水艦計画の破棄の問題について「バイデン大統領に尋ねられたので、私は説明した。えーと。状況がどうなのかと尋ねられた。大統領はこの件について知らされていなかった。何が起こったのか全く知らされていなかった。詳細については触れたくない。大統領は...。つまり我々の大統領は、関係を強化し、これを過去の小さな出来事にして、もっと重要な未来に向かって進むことに非常に力を注いでいるということだ。」と言葉を濁しながら、バイデン大統領が、米・英・豪の3カ国間の合意がフランスを怒らせることを「認識していなかった」ことを明らかにした。
このインタビューは、米国と英国がオーストラリアとの間で交わした「AUKUS」と呼ばれる3カ国間の軍事同盟が、フランスとオーストラリア政府との間で2016年に交わされた400億ドル(約4兆円)の潜水艦契約を無効にしてしまった数週間後に行われたものである。AUKUSの発足は米国とEU諸国との関係を悪化させ、フランスの外務大臣はこの動きを 「背後から刺されたようだ」と批判した。さらに、マクロン仏大統領が任命したEU幹部は先月、「EUと米国の関係を一時停止してリセットする時期 」であることを示唆していた。
『ナショナルレビュー』は、記者達が78歳の大統領が会議で言われたことを覚えているかどうか、仕事のプレッシャーに耐えられるかどうかを問うことは、絶対に許されないことだと常日頃注意を受ける中、ケリー特使がインタビュー中に暴走し、米大統領が無知で忘れっぽい新人であるかのような逸話を語るとは、誰が予想できただろうかと驚きを伝えている。
なお、このインタビューは現在、BFMTVのサイトで編集した形で見ることが出来る。ただし、ケリー特使のこの発言はカットされている。
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