ニュージーランド女性首相の生後3ヵ月の赤ちゃんが国連総会デビュー【米・英国・ニュージーランドメディア】(2018/09/26)
既報どおり、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(38歳、労働党々首)は今年6月、在任中の首相として世界で初めて6週間の産休を取得した。元々、同国では二十年程前に2代続いて女性首相が誕生していたが、アーダーン首相は同国政治史150年間において最年少の37歳3ヵ月で首相に就任しており、初めから“女性の活躍”を体現してきていた。そしてこの程同首相は、国連73年の歴史上初めて、生後3ヵ月の赤ちゃんを連れて国連総会に出席している。
9月25日付米
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「ニュージーランドの“ファースト・ベイビー”国連史上初めて総会デビュー」
9月24日にニューヨークの国連本部で開催された第73回国連総会において、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(2017年10月就任の第40代首相)の女児である生後3ヵ月の“ファースト・ベイビー(ファースト・レイディに引っ掛けたもの)”が、国連史上最年少の出席者としてデビューした。...
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9月25日付米
『Foxニュース』(
『AP通信』配信):「ニュージーランドの“ファースト・ベイビー”国連史上初めて総会デビュー」
9月24日にニューヨークの国連本部で開催された第73回国連総会において、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相(2017年10月就任の第40代首相)の女児である生後3ヵ月の“ファースト・ベイビー(ファースト・レイディに引っ掛けたもの)”が、国連史上最年少の出席者としてデビューした。
国連総会の“ネルソン・マンデラ平和サミット(注1後記)”に同首相とともに出席したもので、同首相が登壇している間、同首相のパートナーで同女児の父親であるクラーク・ゲイフォード氏に抱かれて、母親の演説に聞き入っていた。
同女児の名前は、ニーブ・テアロハ・アーダーン・ゲイフォード(ニーブは輝く、テアロハは愛の意)で、ゲイフォード氏はツイッター上に、ニーブ・テアロハちゃん用の国連発行許可証(写真入り)を掲載した。
アーダーン首相は、同国史上最年少の首相で、また、首相在任中に世界で初めて6週間の産休を取得している。
同首相は『ニュージーランド・ヘラルド』紙のインタビューに答えて、女児への授乳が必要なため、ニューヨーク訪問はもとより、国連総会にも帯同せねばならなかったと説明している。
国連のステファン・デュジャリック報道官は『ロイター通信』の取材に対して、世界中で女性首脳は僅か5%でしかないので、女性リーダーがもっと増えるよう、同首相の行動を称賛したいと語った。
また、米国の前国連大使のサマンサ・パワー氏も、デュジャリック報道官のコメントをツイッターで支持を表明した。
なお、アーダーン首相就任の最初の1年間で、最低賃金の引き上げ、低所得層への支援、外国人によるニュージーランド国内住居購入禁止、2050年までに“カーボン・ニュートラル(注2後記)”達成による気候変動対策実施等、重要政策を実行している。
そして、この1年間のニュージーランドの経済成長率は2.7%と、依然好調を維持している。
同日付英『ジ・インディペンデント』紙:「ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、世界で初めて赤ちゃんを国連総会に帯同」
アーダーン首相のパートナーでニーブ・テアロハちゃんの父親でもあるゲイフォード氏は、ツイッターのフォロワーから女児の国連入館パスが見たいというのでツイッターに掲載したとつぶやいた。
更に同氏は、会議場に入ってきた日本代表団の人たちを驚かせたかったとし、そして、(自身の女児の国連総会出席は)21世紀の偉大な出来事に違いない、とツイートした。
一方、9月26日付ニュージーランド『スタッフ・ウェブサイトニュース』:「アーダーン首相、トランプ大統領のスピーチに対する失笑には加わらなかったと発言」
国連総会における一般演説で、ドナルド・トランプ大統領が、“米国第一主義”を含めた自身の推し進める政策は、米国のどの大統領よりも素晴らしい成果をもたらしていると、自画自賛するスピーチを行った。
これに対して、各国代表団の中には失笑を漏らす人たちがいたが、アーダーン首相は、失笑に加わることはしなかったと語った。
同首相は、同大統領の演説内容は就任以来繰り返してきたこと、また、ニュージーランドが拠り所としてきた、多国間主義を基本とする国連の方針と明らかに異なる同大統領の政策について、相容れないものだとコメントした。
(注1)ネルソン・マンデラ平和サミット:南アフリカの故ネルソン・マンデラ大統領の平和貢献を尊重し、昨年12月開催の国連総会で命名された、国連全加盟国が出席しての世界平和協議の総会。
(注2)カーボン・ニュートラル:ライフサイクルの中で、二酸化炭素の排出と吸収がプラスマイナスゼロのこと。例えば、化石燃料の代わりにバイオマスエネルギーを利用することで、二酸化炭素の発生と固定を平衡し、地球上の二酸化炭素を一定量に保つことができるとする考え方。また、二酸化炭素排出量を削減するための植林や自然エネルギーの導入などは、人間活動による二酸化炭素の排出量を相殺できることもカーボン・ニュートラルと呼ぶことがある。
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ボルトン米大統領補佐官;ウクライナ独立記念日の軍事パレードを観閲してロシアを牽制【米・英国・ロシアメディア】(2018/08/25)
トランプ大統領が、プーチン大統領と個人的友好関係を築きつつあるが、米議会の突き上げもあって、米政権としては、対ロシア追加制裁実施含めて、強硬路線をとっている。その先兵がボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)で、ロシア政策と真っ向から対立するウクライナ支援をアピールすべく、8月24日の同国独立記念日開催の軍事パレードを観閲してロシアを牽制している。なお、この直前に出席した、国連ジュネーブ本部での米ロ安全保障担当高官会議では、戦略兵器制限、イラン核合意、シリア内戦等々が討議されたが、米国側が大統領選ロシア介入問題について言及することにこだわったことから、ロシア側反発もあって共同声明を発表するに至らなかった。
8月23日付米
『CBSニュース』:「ジョン・ボルトン大統領補佐官、ロシア側に米選挙介入につき警告した後、ウクライナ軍事パレード観閲して同じくロシア側牽制」
ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は8月24日、ウクライナの独立27周年を祝う同国軍事パレードを観閲するためウクライナを訪問する。
米高官は毎年、ウクライナ支援を鮮明にするため、同国の記念式典に出席している。...
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8月23日付米
『CBSニュース』:「ジョン・ボルトン大統領補佐官、ロシア側に米選挙介入につき警告した後、ウクライナ軍事パレード観閲して同じくロシア側牽制」
ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は8月24日、ウクライナの独立27周年を祝う同国軍事パレードを観閲するためウクライナを訪問する。
米高官は毎年、ウクライナ支援を鮮明にするため、同国の記念式典に出席している。昨年はジム・マティス国防長官が出席して、ロシアによるウクライナ侵攻を厳しく批判している。
同補佐官はこの直前、国連ジュネーブ本部で8月23日に開かれた、米ロ安全保障担当高官会議に出席した。
同会議では、ロシア側代表のニコライ・パトルシェフ安全保障会議委員長と、核軍縮、テロ対策、サイバー攻撃、シリア問題等について協議した。
ただ、同補佐官が、ロシアによる米大統領選不当介入問題について強く主張したが、ロシア側抵抗に遭い、結果、共同声明を発表することに合意できなかった。
なお、同補佐官はロシア側に対して、2018年11月の中間選挙への不当介入は絶対許さないと警告した上で、万一の場合は然るべく対応する準備を整えていると通告している。
8月24日付英『ジ・インディペンデント』紙:「米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、ロシア側に今年の中間選挙への不当介入は許さないと警告」
ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は8月23日、ロシア側代表のパトルシェフ安全保障会議委員長との会談後の記者会見で、今年11月の中間選挙への不当介入は絶対許さないと通告したことを明かした。
同補佐官は『AP通信』のインタビューに答えて、2016年大統領選で起こったような事態が繰り返されることのないよう準備はしているとした上で、もし中間選挙で不当介入が引き起こされなければ、対ロシア追加制裁を検討する必要はないと付言した。
今年7月、ロバート・マラー特別検察官チームの2016年大統領選不当介入事件捜査によって、ロシア情報機関当局高官12人が起訴されている。
これを踏まえてトランプ政権は、対ロシア追加制裁を発動しているが、プーチン大統領は、“非生産的で無意味なこと”と批判している。
一方、同日付ロシア『タス通信』:「ロシア国際問題委員長、米ロ外相・国防相会議再開は将来にとって意味のあることとコメント」
ロシア連邦院国際問題委員会のコンスタンチン・コサチョフ委員長は8月23日、米ロ外相・国防相会議が再開されることになるのは将来にとって意味のあることとコメントした。
これに先立って同日、ボルトン米大統領補佐官と会談したパトルシェフ安全保障会議委員長が、中断していた米ロ外相・国防相会議を今後再開することで米国側と合意した旨発表していた。
コサチョフ委員長は、過去2年間両国間関係が気まずくなっているが、これを改善する上で、両国外相・国防相会議が重要な意味を持つとも付言した。
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